19.08.29-09.01中国新疆・中央アジア旅日記 その2

 タジキスタンのイスカンダル湖は標高約3000mに位置し、周りの山は4000m級である。湖までの行程は悪路でつづら折り。しかし湖に到着すれば全てOK!

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8月29日(木)
 ホジェンドは農業や工業共に発展した豊かな街だ。歴史的にはアレキサンダー大王の建設した町の一つでもある。1991年ソ連崩壊後は共産党派とイスラム教派が争い内戦が勃発。1997年に国連の仲裁があり現状に至った。

 『木曜バザール』は中央アジアでも有数の規模である。名前が『木曜バザール』となっているが、元は木曜日に農民や遊牧民。市民達が集まり市が立ったのだろう。現在は毎日営業している。販売しているのは肉類、野菜、果物。雑貨など多種多様、豊富で安価。

バザールの正面玄関
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内部は巨大な体育館の様な市場
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 食用油の売り場では日本と同じようにペットボトルに入った向日葵油が売られていたが、レストランなどの業務用には容器持参の量り売りがあった。市場を出るとケバブと串焼きを販売している屋台があり、いい匂いがしている。日本の焼き鳥の大きさと比べると日本の焼き鳥はママゴトの様なサイズに感じる。やはりこちらは肉食の遊牧民だ。

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 ホジェンドのバザール広場の前にある モスクは立派な建物だ。残念ながら内部は改装中だが、完成すれば立派な観光資源になるだろう。

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 ソグド州立博物館はバザール広場の近くにある。タジキスタンの歴史がわかるような展示になっている。石器時代からアケメネス朝ペルシャの植民地。そして紀元前のアレキサンダー大王の侵略、紀元後はモンゴルの侵略、チムールの侵略、ロシア帝国やソ連による統治など、つらい歴史が良くわかる。

 城塞群の博物館に立ち寄る。ここはアレキサンダー大王が東端の都としたところである。城塞は、今は公園となっている。また、博物館も併設されている。二千数百年前の遺跡なのでただの土くれとしか見えないのは残念だ。

博物館の正門
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博物館の入口
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展示物はアケメネス朝ペルシャ時代の物も
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博物館前の劇場
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城塞、今は土くれ?
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城塞の説明
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城塞の模型

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城塞公園の側には中央アジアの大河、シル・ダリア川が流れている。
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8月30日(木)
 ベンジケントに向かう途中ムグ・デバ砦に立ち寄る。ムグ・テバとは砦のことでイスタラフシャンの町を見下ろす丘の上に、紀元前6世紀に初めて築かれたと伝えられている。実はイスタラフシャンという街は、モスクもさることながら街自体も古く、その歴史はなんと2500年以上 …!その2500周年を祝って建造されたのがムグ・テバだそうだ。砦からの町の眺めは素晴らしい。正直な話、砦内の施設は2500年のイベントが終わり、数年が経過している。折角の構造物も見る影もなく荒れはていた。中央アジアの『三大がっかり』の一つかもしれない。

砦の城壁
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城壁から見た街の姿
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 砦の近くのバザールに立ち寄る。バザールは、古来より多くのキャラバンがこの地で体を休めた。その際、武具や馬具を修理する必要があり、職人街ができたようだ。現在では職人街はバザール前に集められ、多くの店が並んでいる。

鎌や鍬の農具を造っている 
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馬蹄も馬、ロバ、山羊用と様々
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バザールの入り口には大統領のポスター
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各種ナイフが売られ中央アジア的
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バザールの中はケバブを焼く煙が充満している DSC_7727 (800x533)

羊の肉を量り売り
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 バザールからベンジケントに向かう途中は3000m近くの山を越す。ザラフシャン川に沿って進むと冠雪したザラフシャン山脈が望める。

ザラフシャン山脈 
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ザラフシャン川の源流は氷河のある山が石灰質なので灰色だ
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街道沿いでメロンやドライフルーツを売っている子供たち
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 ザラズム遺跡は荒涼とした荒れ地の中にあった。紀元前2500年頃の考古遺跡だ、小生の様な素人が見れば、ただの土くれとしか思えない。5か所の遺跡は屋根が掲げられているが、保存状態は必ずしもいいと言えない。この遺跡から王妃の遺体と副葬品が発見され脚光を浴びたようだ。王妃の遺骨の現物はドシャンベの博物館にあるので後日見学する予定。

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 遺跡の隣はひまわり畑、収穫後は向日葵油が生産される
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8月31日(金)
 世界遺産サラズム遺跡は1976年、地元の農家アシュラリ・タイロノフが考古遺跡の付近から突き出ている銅の短剣を見つけたことにより発見された。2010年7月、サラズムの原始都市は『紀元前4000年~3000年の中央アジアにおける、集落発展の証拠となる考古遺跡』として世界遺産のリスト入りを果たした。これはタジキスタン初の世界遺産となった。正直なところ博物館は貧弱な設備であった。また、屋外の遺跡も荒れるに任せているような状況。屋外の遺跡では薬草を収集している3人家族がいた。これでは昨日のベンジケントの遺跡と同じではないかと思う。

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城壁跡と思われる上で薬草を採集中の家族
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遺跡から市街を望む
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 ルダーキーはタジク人が誇る詩人である。サーマーン朝時代(9世紀)に活躍したイラン古典文学の父とも言われる、タジキスタンでは超有名な歴史的な人物。彼の名前を冠した通りの名前や建物も多い。

ルダーキ―の銅像
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ルダーキ―博物館
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 ベンジケントからタジキスタンの首都ドゥシャンベに向かう途中2時間ほど行った山奥に、イスカンダル・クール(クール=湖)と呼ばれるきれいな湖がある。イスカンダルはアレキサンダーのアラブ語の呼び方で、アレクサンダー大王が戦争のため東方へ向かう途中ここで休んだということから、イスカンダル・クールの名が付いている。アレキサンダーはこの地方(バクトリア)のオクシュアルテスの娘ロクサネを妻とした。
 イスカンダル・クールは高さ3000m以上の高原であり、4000mを超す高い山々に囲まれて、その景色はこの世離れしている。100種類以上の花が咲き誇り、いろいろな野生動物が生息している。途中、峻険な山並みに雪渓や氷河が見える。

 途中、食事をとった集落の路上ではドライフルーツを売っている、バケツに入った杏子は200円程度。カメラを向けると顔をそらす。

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湖に近づくにつれて雪渓や氷河が見える
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大渓谷となっている
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途中の道路から見たイスカンダル湖
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もう一つの湖、スネークレイク
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こんな荒涼とした山奥にも養蜂家がいた
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9月1日(日)
 今日は一日ドシャンベで博物館三昧。先ず古代民族博物館を訪れる。古代民族博物館には7~8世紀の仏教遺跡であるアジナ・テバ遺跡で発見された全長13m、総重量5.5tの釈迦の涅槃像が展示されている。2001年のタジキスタン独立10周年記念式典に合わせて公開された。

 古代民族博物館  
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世界遺産サラズム遺跡から発見された王妃遺骨
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アジナ・テバ遺跡で発見された涅槃像
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当日は新年度なのか、大統領の演説があり、博物館の職員はテレビにくぎ付け
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ゾロアスター教のアフラ・マズダの像、衣服が朽ちて体のみの像
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中央アジア、シルクロードの道標。ヒトこぶラクダとフタこぶラクダが混在
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ゾロアスター教の十字(水、空気、火、土)をあらわしている。
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ゾロアスター教の祭壇
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 次に訪れたのはドシャンべ・タジキスタン国立博物館だ。ここは石器時代から現在までを展示した博物館で2013年にオープンした4フロアーから構成されている。

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ザラズム遺跡の壁画(オリジナル)
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ゾロアスター教の十字(水、空気、火、土)をあらわしている。
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ゾロアスター教経典(良き考え、良き言葉、良き行い)
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 博物館の見学を終え時間があったので近くのバザールを見学する。ドライフルーツや蜂蜜、スイカ、メロン、向日葵油などが豊富に出回っている。価格は総じて安価。

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2011年秋に完全リタイアー。現在は毎日が日曜日の素浪人。そして地球の何処かを徘徊中。

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