19.02.20片瀬旧道「江の島道」を行く

 「江の島道」とは、藤沢の宿から江の島へ至る道のことで、大山詣の人達が、その帰りに「江の島弁財天」に参詣する道である。鎌倉時代には鎌倉の西の入り口として京都へ続く幹線道路であった。江戸時代には家内安全や健康を祈念する「大山詣」「弁財天信仰」などが盛んとなり、講中を組んで参詣することがブームとなった。

 今日は、いつものNPO法人鎌倉ガイド協会の福田さんのレクチャーを聞きながら、はるうららの散策だった。

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【江の島弁財天道標】・・・正面に「ゑのしま道」側面に「一切衆生」「二世安楽」と深く刻まれた石の道標は、江の島弁財天を篤く信仰していたといわれる杉山検校が寄進したものだ。彼は江の島参篭中に、管を用いて鍼をさす「管鍼術」を考案できたお礼に道標を建てたと言われている。元は48基あったらしいが、現存するのは12基で、藤沢市の重要文化財に指定されている。

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是よりえのしま
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一切衆生
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二世安楽
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【新林公園】・・・ 江の島道から梅の名所の新林公園に少し寄道をする。展望台から富士を眺めることができるが、生憎、春霞のため、ぼんやりとしか見えなかった。この公園には代々村岡村の名主を務めた福原家の立派な長屋門が移築されていた。

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また、藤沢市内に残された古民家の数少ない一つ、旧小池邸も移築されている。小池氏の先祖は足利氏に仕え、江戸時代に藤沢柄沢に移り住み代々、柄沢村の名主を務めた。

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【庚申供養塔(大源太の辻)】・・・ミネベアの社宅のある辺りは「大源太の辻」と呼ばれ、新林公園から川名・遊行寺に至る道の分岐だった。享保15年(1730)の道標を兼ねた庚申塔に、右「かまくら道」、左「ふじさわ道」の文字が見える。

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【馬喰橋(うまくらばし)】・・・片瀬山方面から境川に流れ入る片瀬河口辺りにかかる橋。源頼朝が片瀬川に馬の鞍をかけて橋の代わりにしたことから「馬喰橋」と言われた。この橋は何度も洪水で流されたり破損したが、この橋が壊れると、ここから江の島への参詣人は岸を伝わって遠回りするか、川を船で行ったという。

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この辺りは海にも近いが、川鵜が生息している。中々精悍な面構えの鳥だ。
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【一遍上人地蔵堂跡】・・・「一遍の踊り場跡」とも呼ばれ、一遍上人が遊行で一番長く(4カ月)滞在したところと伝えられている。鎌倉時代の新興宗教で一般民衆に支持されたことは鎌倉幕府の頭痛の種だったのだろう。

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【宝盛山薬師院密蔵寺】・・・真言宗大覚寺派の寺で、最初は薬師如来を本尊としていたが、後に愛染明王を本尊とした。真言宗なので、お大師さんの像がある。また、本尊の愛染明王の前にある桂の木ということで、「愛染かつら」と名付けられた。女優の故小暮美千代さんの植樹と伝えられる。

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【龍口寺常立寺】・・・鎌倉時代、この辺りは龍の口刑場で処刑された人々を葬った墓域で、誰姿森(ただすのもり)と呼ばれ、ここに面影塚(墓)を建て、亡き人の霊を弔った。建治元年(1275)執権北条時宗は、蒙古の正使の杜世忠、副使の何文著、通訳3名の計5名を龍の口刑場で斬首し、遺骨をこの地に埋葬した。今は大相撲の地方巡業・藤沢場所の時は蒙古出身の力士が供養のため墓参するそうだ。

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【江の島弁財天道標】・・・湘南モノレールの駅近くに江の島弁財天道標がある。「従是右江嶋道」「左龍口道」と読める。

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今日は春が本格的にやってきた様な陽気で気温20℃とのこと。桜には早いが、道中梅が見ごろであった。梅の花を愛でるのはいつかで議論したが、最初の1輪の咲き始めが最高決定。実際、最初の一輪は花も大きく凛とした風情があるとのこと。やはり梅は「花の咲がけ」で桜とは一味違うと感じた。蛇足だが、瘡掻きは「鼻の先欠け」で梅の花の咲がけをもじって、梅毒の語源になったとか。






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2011年秋に完全リタイアー。現在は毎日が日曜日の素浪人。そして地球の何処かを徘徊中。

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