18.01.28-02.03ロシア・タタールスタン共和国 雑感

18.01.28-02.03ロシア・タタールスタン共和国 雑感

 タタールスタン共和国はキリスト教文化とイスラム教分が融合している。
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【タタール人について】
 タタールスタン共和国の旅行を決めた時からタタールスタン関係の本を探し、3~40年前の本を取り出し読み直した。本は『韃靼疾風録上下巻』(司馬遼太郎)、『蒼き狼』(井上靖)。然し、韃靼疾風録はタタールとはあまり関係がなく、時代もずっと後の中国の明末に女真(満州族)が清国を建国する物語であった。内容は残念ながら失念していたが、ストーリーは面白く、上下巻千ページを超える大作だったが、ついつい再読してしまった。一方、『蒼き狼』は正にロシアのタタールスタンと関係のあるモンゴル人の話だ。

 モンゴル人がロシアや中部ヨーロッパで『タタールのくびき』として恐れられたのは、1233年にロシアに侵攻した時から始まる。成吉思汗によって滅ぼされたが、その名は遊牧騎馬民族の代名詞となり、ヨーロッパに広まってタタールと呼ばれるようになる。また、オングト部が「白韃靼」と呼ばれたのに対して「黒韃靼」とよばれた。同時にタタール部とも呼ばれた。
 
 タタール部が成吉思汗に滅ぼされた原因は、彼の父エスガイがタタール部の陰謀により毒殺されたためで、成吉思汗のモンゴル統一後に、その復讐を果たした。

 西欧でモンゴル人が恐れられたのは、彼らの戦い方によるのかもしれない。常に替馬を2,3頭引き連れ全速で休みなく機動的に襲撃する。そして男は服従の意思がなければ皆殺しにし、女は全員奴隷として連れ去る。一方、日本には世界史上、当時最大規模のモンゴルと高句麗の連合艦隊で日本侵攻を試みた。いわゆる元寇である。当時の鎌倉武士の戦いは、あくまでも個人の戦いであり、「やあ、やあ我こそは○○なり!」と名のり個人の功名をたてる闘いだったと思う。それに対してモンゴル軍は集団の機動部隊の戦いであり、結果はおのずと明らかだが、幸い日本は「神風」により助かった。

【タタールスタン共和国について】
 ロシア連邦地域管轄区分のひとつ沿ヴォルガ連邦管区の中央に位置する共和国である。公用語はロシア語とタタール語。1992年には主権宣言を行った。タタール人が50%強を占める。人口は約380万人、首都はカザン。面積は約68千㎢で九州と四国を合わせた程度。
 古くはフィン・ウゴル系のアナニノ文化(紀元前8世紀-紀元前3世紀)があったことで知られる。紀元前4世紀頃からインド・ヨーロッパ語のスキタイ系のブルガール・カガン国があったが、モンゴルのヴォルガ・ブルガール侵攻でモンゴル帝国に滅ぼされ、ジンギスカンの長子ジョチ・ウルスに編入された。ジョチ・ウルスが分裂するとカザン・ハン国として独立したが、1552年のカザン包囲戦で滅亡し、ロシア帝国に併合され、1708年からカザン県となった。

【観光客として感じたこと】
 ロシアの人口は1億4千万人程度であり、広大な国土から考えると非常に人口密度が希薄だ。そのため、季節が冬ということもあるがモスクワ以外でほとんど人を見かけなかった。国道沿いには、たまにガソリンスタンドがある程度でドライブインなど見かけない。
 カザン市内のスーパーマーケットに入ったが、人も少なく、商品も種類が少ない。物価は高くもなく安くもない感じがした。イスラム教徒がいるためか、酒類の販売が夜間禁止となるためか酒類の販売はスーパーの隣で販売。ここは酒類専門でさすがにウォッカが多い様だった。
一方、たばこについては公共の場所や室内(個人住宅も)での喫煙も厳しく禁止されているそうだ。意外と禁煙は守られていた。 
 地下鉄の料金は55カベイカ≒110円であるが、ほとんどの人は回数券を利用するので30カペイカ≒60円程度だ。ガソリンスタンドの看板を見るとハイオクガソリンはリッター40.3カペイカ≒80円、レギュラーは38.1カペイカ≒76円程度だ。

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 ロシアは寒いと覚悟して出かけたが、気温は最低が-15℃、最高が-5℃程度で風が吹かなければ何とか過ごせる温度と思う。風が吹くと体感温度はぐっと下がる。冬季に中国のハルピンには仕事で何度か出かけたが、ハルピンの松花江は結氷し大型のトラックが遠くの橋を渡らず河川敷から氷の上を通過する光景を見たことがあるが、ヴォルガ川は結氷しているが、それほどでもない感じがした。          
  
 ヴォルガ川は結氷していて対岸は荒涼としていて何もない。
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 カザン市の繁華街の「歩行者天国」だが、人は少ない。風が吹くと「歩行者地獄」に一変。
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 ビルの上では雪かきする人がいる。ウッカリすると雪が落ちてくる。
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 今回のロシア旅行は比較的短い旅行だった。往復2日必要なので7日間で中5日が実際の旅行日だ。家人は何もわざわざ寒いときにロシアなんて行かなくてもとあきれ顔であったが、それなりに普通では味わえない旅行だった。とにかく寒かった。
 ロシアは1991年にロシア連邦として成立した。以前のソビエト連邦は解体し、中央アジアを中心に独立国が誕生。然し、独立でなくロシア連邦内で自治共和国となった国も多くチェチェンなどは今でもロシアからの独立運動を行っている。
 ロシアのGDPはブラジルや韓国よりも下の12位に甘んじている。人口も1億4千万人程度で、日本より2千万人多いだけである。ソ連時代のイメージが残っているのか、軍事大国だからか、国連の常任理事国であるためか、多くの日本人は過大評価しすぎているのかもしれない。
 ロシア人が住んでいる地域とタタール人が住んている地域を比較すると明らかにタタール人居住地域は貧しい感じがする。此処にも格差を感じる。モスクワのホテルの駐車場には高級車がずらりと並んでいる。一般庶民とかけ離れた感じだ。こんな格差が広がれば、国家が混乱するのではと余計な心配をする。ロシア人はプーチンを熱狂的に支持しているが、反面、西側諸国と比べゴルバチョフの評価は最低である。何とも不思議な国である。


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2011年秋に完全リタイアー。現在は毎日が日曜日の素浪人。そして地球の何処かを徘徊中。

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