15.11.26 鎌倉やぐら探訪

 以前、NHKの番組「ブラタモリ」で鎌倉のやぐらと地質についての放映があった。今日は番組の記憶をたどりながら、やぐらを中心に寿福寺、海蔵寺、浄光明寺界隈を歩く。そもそも「やぐら」とは中世鎌倉を取り巻く山稜山腹を穿って造られた横穴式墳墓で、埋葬・納骨のための墳墓窟と供養を行う仏殿の両機能がある。一般的に埋葬者は上級武士や僧侶階級で火葬。庶民は基本的には海岸近くに土葬。三方を山で囲まれた鎌倉は三千から四千か所のやぐらがあるといわれている。やぐらを巡るには夏は蚊やブヨなどの虫が多く、またマムシなどの蛇も多いので、冬がベストと思う。

【鐘鋳畑やぐら】・・・元は寿福寺境内または塔頭があった場所で、やぐらが三穴ほど見られる。手前のやぐらには「龕(ガン)」という納骨穴が残っている。道路西側の個人宅の庭にもやぐらが多数ある。鐘鋳畑の名は寿福寺の鐘を鋳ったところといわれている。
鐘鋳畑やぐら


【寿福寺やぐら】・・・鐘鋳畑やぐらからトンネルを抜けると現寿福寺境内に墓地のやぐらがある。その墓地奥には源頼朝と北条政子の供養塔といわれるやぐらがある。
寿福寺トンネル

寿福寺参道

【智岸寺谷やぐら】(別名・人見やぐら)・・・元智岸寺のあった場所で、墓石の正面には「人見氏先祖之墓」、右側には「寛政貮年庚戌年」(1790年)、左側に「人見養斎建立」の銘があった。奥の壁面には額縁の様な刻字の後が見られる。
人見やぐら

【金子家やぐら(仮称)】・・・旧海蔵寺境内にあり、原型をとどめている貴重なもの。金子家は鶴岡八幡宮の流鏑馬の武田流を継ぐ家柄。
金子やぐら


【海蔵寺】・・・臨済宗建長寺派の寺で創建は応永元年(1394)。寺の裏山から湧出する水が心字池を満たす池泉庭園が美しい。本堂に向かって左奥の壁面に二階のやぐら群が眺められる。土地が狭いため鎌倉人の工夫の結果か。また、境内の近くには弘法大師が掘ったと伝えられる「十六の井」がある。ここは紅葉の名所でもある。
海蔵寺

海蔵寺やぐら

十六井

【浄光明寺】・・・真言宗泉湧寺派の寺で創建は建長三年(1251)。ブラタモリでも紹介された、岸壁を垂直に掘削した切岸を背にした庭園で、切岸の横縞の地層と途中から生えている柏槙は圧倒的な迫力がある。やぐらは4穴がある。向かって右側の五輪塔から「元徳二年(1330)」「七部全徳」の銘文が見つかっているそうだ。最奥のやぐらは隧道となり、藤ヶ谷の相馬師常墓やぐらの横に繋がっているという。
浄光明寺やぐら

浄光明寺楊貴妃観音

浄光明寺説明書

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